OKATANI GRANITE
まさに花崗岩のダイヤモンド強く、美しく、磨くほどに艶を増す
庵治石とは『美』
庵治石特有の希少な現象「斑(ふ)が浮く」美しさ庵治石特有の希少な現象「斑(ふ)が浮く」美しさ
庵治石は、正式名称を「黒雲母細粒 花崗閃(くろうんもさいりゅうかこうせん)」と言い、香川県高松市の東部、牟礼町と庵治町にまたがる五剣山からのみ産出されます。日本三大花崗岩のひとつであり、きめ細かな地肌で風化に強く、磨けば磨くほど艶を増し、世界でも高く評価されている石材です。庵治石の魅力は多々ありますが、そのひとつに「斑(ふ)が浮く」ことがあげられます。「斑」とは、まだらな濃淡が出ることで、「斑が浮く」とは、表面が二重の絣かすり模様のように見えることを指します。これは庵治石特有の希少な現象とされています。

水晶と同じ硬度を持ち、耐久性に優れ、経年変化に強い
庵治石は、水晶と同じ硬度7に分類されるほどの硬さを持ちます。一般的に花崗岩は、時とともに赤茶色に変色したり、艶がなくなったりするものですが、庵治石は鉱物の結晶同士の結合が強く、緻密で組織も詰まっていて硬いので、風化速度が遅く、耐久性に優れています。また、成分中に鉄分が少ないため、サビが出にくく変色もしにくいのです。庵治石は丈夫で美しく、文字や模様がいつまでも崩れたり変質したりしない、貴重な特徴を持つ石材です。


細工を楽しむ灯籠花崗岩の中でも特にきめ細かい「庵治石」
岩石は、火成岩、堆積岩、変成岩の大きく3つに分類されます。その「火成岩」の中の「深成岩」に属するのが「花崗岩」であり、中でも特にきめ細かい石が「庵治石」です。繰り返される地殻変動で隆起し、地表に現れたと考えられるのは、今から2000万年ほど昔のこと。庵治石は、悠久の時を超えて現代にもたらされた自然の恵みなのです。




庵治石の種類結晶の綿密さによって大きく3つに分類
庵治石の特徴は、地肌のきめ細やかさ、結晶の綿密さです。石英・長石・雲母などの小さな結晶から成り、その粒子の大きさによって、細目(こまめ)・中細目(ちゅうこまめ)・中目(ちゅうめ)の大きく3つに分類されます。

【庵治石細目】
庵治石細目
高質美麗な庵治石の中でも最高級品とされます。ひとつひとつの結晶が小さく、「斑(ふ)が浮く」=表面が幻想的な二重のかすり模様を見せ、独特の上品さを持つと好まれます。
【庵治石中細目】
庵治石中細目
細目と中目の中間の風合いです。「斑(ふ)」は、細目ほどではありませんが浮いて見えます。庵治石はいずれも結晶が小さいため、水晶と同じ硬度で細かい細工に適しています。
【庵治石中目】
庵治石中目
細目や中細目に比べると石目が大きく、色合いは少し白く見えます。微かです が、「斑(ふ)」が浮いているようにも見えます。庵治石特有の上品な風合いと 硬度は同様です。

庵治石の用途墓石関連(墓、塔、玉垣、巻石、石垣、墓前燈籠など) 庭関連(燈籠、門柱、手洗鉢、飛石、砂利など) 神社関連(神前燈籠、鳥居、狛犬、浄水鉢、社標、階段、堂宮など) 彫刻関連(現代彫刻、モニュメント、仏像、地蔵など) エクステリア関連(ベンチ、テーブル、ポスト、表札など)
このほか建築・環境・土木関連、石臼、記念碑、看板、案内板、車止めなど多数
【庵治石を利用した墓石】
□高橋家(元首相) □佐治家(サントリー)
□大平家(元首相) □手塚家(マンガ家)
□石原家(映画俳優) □霊友会教団恩師
□原武家(歌手)  
【庵治石を利用した著名な建造物】
□首相官邸 □フィレンツェ市役所前広場のブロンズ像の台
□長島スパーランドの雪見灯籠 □六本木ヒルズ内レストラン
□東京ドーム・ラクーア露天風呂 □カナダ大使館4回中庭
□道後温泉本館の浴槽湯口 □高橋尚子金メダル記念碑(千葉県三石山観音寺)

庵治石の採石場最高品質の庵治石が採れる「大丁場」にて切り出す銘石
優れた採石技術と加工技術の融合によって生まれる銘石の数々。当社の取り扱う庵治石は、庵治石の採石場の中でもっとも埋蔵量が多く、最高品質の庵治石が採れる「大丁場」にて切り出しています。長年、採石に携わる名工たちの鍛え抜かれた審美眼と技が庵治石に新しい命を吹き込みます。
庵治石の採石場全景 庵治石の採石場 重機 庵治石の採石場 作業者